Vol.210 “『四知(しち)』を畏れる政治”』の再生・復活を! ———「ポスト安倍政治」への期待
安倍首相の心神耗弱状態を案じ、国民の為にもご本人の為にも、「緊急入院」あるいは「退陣表明」のいずれかを決断すべし、とこの場にも記させて頂いてから早や3ヶ月。
残念ながらこの間、上記はいずれも起こらず、わが国政治は混迷の度合いをいよいよ深め、内閣支持率は急降下、「安倍一強政権」は今や完全に『死に体』(レームダック)と言えます。
(上記3ヶ月前の私の訴えは下記です。
Vol.209“『あぐむ首相』と『うむ国民』”、いよいよ末期状態に!
———安倍首相の「生気喪失」を深く憂慮!!!)
さてさすれば、いずれ遠からぬ「ポスト安倍政治」は、いかにあるべきか? 今、何が最も求められているのか?
私は標題の如く、“『四知(しち)』を畏れる政治” の再生・復活を強く願うものです。
(『四知』とは、中国後漢前期の著名な政治家、楊震(ようしん)に由来する言葉で、「天」、「地」、「我」、「汝」の『四つが知っている』という意味です。
楊震に推されて昇進した王密が、ある時内密にお礼をと言って、夜中に楊震のもとに黄金を持って来ましたが、楊震は内密にと言っても、すでに「天」が知り、「地」が知り、「我」が知り、「汝」が知っているのだから、それはあり得ない、秘密・悪事は必ず露見する、と強く諌めたという故事です)
“『四知』を畏れる政治” とはつまり、“世の中のことは全て、「天」が知り、「地」が知っていることを前提とする政治”、即ち、“隠し事の無い政治”、と言えますが、
対照的に現下の「安倍一強政治」には、“『嘘』と『隠蔽』、『恫喝』を含む『詭弁』・『強弁』” の一面があることは紛れも無い事実であり、“『四知』を無視する政治”、“『四知』を畏れぬ政治”、と断ぜざるを得ません。
そんな政治がよくもこれほど長期間続いたと改めて驚嘆・嘆息する次第ですが、遂に命運は尽きたということでありましょう。
さて、この『四知』と似た意味合いの言葉に、『天網恢々疎にして漏らさず』がありますが、奇しくも私は、今から約3年前、森友事件の表面化時点で、
Vol.189 「この世」と「あの世」(その5)
———「森友学園事件」に『天網』を思う!
と題するやや長文の思いを記させて頂いております。
そこでは、「この世」と「あの世」についての私の基本的な考え方をお示しした上で、『天網』は「この世」にも「あの世」にも張り巡らされていること、しかも「あの世」の『天網』には漏れが全く無いこと、そして、私たちは誰も、「あの世」の入り口で「この世」の振る舞いの全てについて厳しい裁きを受けること、、、、等を記したところです。
(尚、今思えば正に丁度その頃、近畿財務局の(故)赤木俊夫さんが、「安倍一強政権」に対し文字通り命を懸けてただ一人で戦っておられた訳で、何とも衝撃的で痛ましく、ご遺族の無念さはいかばかりかとお察し申し上げます。
目下の訴訟を通じ、森友事件の全貌が、そして「安倍政治」の一端が、「この世」でもつまびらかになることを強く期待すると共に、改めて赤木さんのご冥福を衷心よりお祈り申し上げます)
『四知』と『天網』を固く信じて畏れ、とにもかくにも嘘だけは絶対に許さない「誠実な政治」の再来を待望する昨今ですが、では具体的に、そのリーダーはどなたに?
私は今名前があがっている自民党の複数の方々の他に、公明党の山口代表、および、実現すればわが国初の女性首相となる高市総務相のお二人も、十分その任に堪える有力候補と思っています。
(完)
2020年06月08日
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