Vol.196 北朝鮮問題(続):『分断の苦しみ』を『統一の喜び』に!  南北・米朝会談における「半島全体のグランドデザイン」協議に期待!!!     

[その他政治・社会分野]

朝鮮半島情勢が大きく動き始めました。
北朝鮮に対する世界各国の制裁・圧力の成果であることは間違いありません。

一方で私は、特に過去半年間のスイスやノルウェー、スウェーデンなどによる水面下での南北間・米朝間他の地道な仲介活動・武力衝突回避工作もまた、大きな役割を果たしていると考えています。

(『分断の苦しみ』の体験者であるIOCバッハ会長のピョンチャンにおける思慮深い言動は記憶に新しいところですが、それも関係各国との事前の周到な打ち合わせに基づくものと思っています)

なかでも私は、「永世中立国」スイスの影響力・交渉術に最も注目をしています。

スイスは、金正恩・与正兄妹にとってはいわば心許せる第2の故郷であり、オリンピック開会式でも与正氏とスイスのベルセ大統領とが親しく言葉を交わす様子が確認されています。


金兄妹は、「永世中立国」の概念・実態についても熟知していると思われるだけに、この半年間、スイスと北朝鮮との間でどんな話し合いがなされて来ているのか、、、、、その結果がどのように米韓トップに伝えられ、更に北へフィードバックされているのか、、、、、大変興味深いところです。


もちろん今回の南北・米朝両会談の最大の焦点が、北の「非核化」であることは論を俟ちませんが、私は「非核化」は、在韓米軍の問題を含め朝鮮半島全体の将来図・グランドデザインについて関係国間で大枠の合意が出来上がらぬ限り、その実現は不可能と考えています。

そのあたり、仲介者を通じた関係国間の水面下の折衝が、今後両会談迄にどの程度煮詰まるか、、、、、固唾を呑む思いです。

ところで私は「永世中立の南北統一国家」について、一昨年秋、

   Vol.184 北朝鮮問題:「『永世中立・非核』の統一国家樹立」で
               朝鮮民族間(南北間)完全意思統一を!

と題する思いを記させて頂いております。

もちろん一足飛びに「永世中立統一国家」を実現することは不可能であり、先ずは朝鮮戦争を終らせる和平協定を締結し、その上で南北間で不動の将来目標として『永世中立・非核の統一国家樹立』を設定することが第一歩です。


そしてそれに向けての工程表(ロードマップ)を、両国と米中ロ日の『中立保障国(候補)』とで丁寧に作り上げ、段階を追って一歩ずつ前進させて行く必要があります。

非核化問題、在韓米軍問題、統治機構システムはもとより、わが国の拉致問題もまた、そうした枠組みの下で解決が計られて行くものと思っています。

南北統一により、第2次世界大戦の最大の残滓がようやく消え去ることになります。

そしてそれは、かつて半島全体を植民地としていたわが国にとっては、ことさら喜ばしく、また救われる思いの展開と言えます。


   『分断の苦しみ』を『統一の喜び』に!

   南北ベトナム・東西ドイツは統一済み! Why not 南北朝鮮!

                              (完)

2018年03月16日

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