Vol.192 『アベ化』極まれり!   ——衆議院解散・総選挙に思う 

[その他政治・社会分野]

安倍首相は昨日の会見で、明後日9月28日召集の臨時国会冒頭に衆議院を解散することを表明されました。


会見で首相は、解散の目的等をいつもの如く饒舌・冗長に語られましたが、
最も肝心な、

     —なぜ、今、解散なのか?
     —しかもなぜ、国会の開会冒頭に解散するのか?

については全く説明が無く、「解散の大義」を著しく欠くものと断ぜざるを得ません。

“安倍首相の「幼児性」は一段と強まり、『アベ化』いよいよ極まれり!” と強く感じています。


(因みに、『アベ化』は、政治学者山口二郎法政大学教授の名付けによるものです。

以下は、「安倍晋三が〈日本〉を壊す  この国のかたちとはー山口二郎対談集」
(2016年5月刊行 青灯社)の終章『民主主義の危機と好機』からの抜粋です。

山口先生が言われる如く、民主主義・民主政治は今、わが国のみならず世界中で大きな曲がり角に差しかかっていること明白です。
「近代という時代」は、いよいよ「終わりの始まり」に入ったと私は捉えています。


     “他者に対する敬意を欠いた自己愛過剰の政治家が権力を奪取し、
     あらゆる規範や常識を無視して権力を行使することによって
     自分の目的を追求する、という現象を「アベ化」と名付けるならば、
     既遂、未遂を含めて、世界中でアベ化が進行している。“


       (尚、同書の対談相手は次の方々です(敬称略)

          内田樹・柳澤協二・水野和夫・山岡淳一郎・
          鈴木哲夫・外岡秀俊・佐藤優

        但し、上記の終章は山口先生の総括です)


ところで安倍首相による「大義なき突然の解散・総選挙」はこれが初めてではなく、第2次安倍政権誕生わずか2年後の2014年末にもありました。


私はその解散直前の2014年11月に、

     Vol.161 “年内解散・総選挙は「専権」の濫用!
             ——安倍首相の「幼児性」再露呈に思う“

と題する思いをこの場にアップしておりますが、以下はそのなかで紹介しました年内解散に対する2014年11月12/13日の新聞各紙の社説見出しです。


多くの国民は、それらと殆ど同じ疑念・反発を今回また抱いている訳で、つまりわが国首相の「解散権問題」は、この3年間何ら手が打たれぬまま来たことになります。
明らかに政治の怠慢ですが、これも『アベ化』の成せる業と言えます。


     朝日       解散の大義はあるか
     毎日       その発想はあざとい
     日経       何を問う解散なのかを明確にせよ
     東京/中日    「安倍政治」こそ争点だ
     北海道      党利党略が見え見えだ
     沖縄タイムス   何のため誰のために?


さて上記の様に悪評高かった2014年末の解散・総選挙ですが、開いてみれば与党の圧勝に終り、私はそれを受け、かなり暗澹たる思いの下、

     Vol.163 “『民主的』に『近代強権国家』に逆戻り!”

を記させて頂いた次第です。


果たして今回はどうなるのか?

「希望の党」の誕生・参戦により、事態は大波乱含みとなりましたが、最大のポイントは、『アベ化』の更なる進行に歯止めをかけることが出来るかどうかであり、私としては今度こそは有権者の良識に改めて強く期待を寄せるものです。

                              (完)

2017年09月26日

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