Vol.189 「この世」と「あの世」(その5)                    ———「森友学園事件」に『天網』を思う!

[「この世」シリーズ]

『天網(てんもう)』とは、悪事や悪人を見逃さないよう、天に張り巡らされた目に見えない網のことで、「この世」のみならず、「あの世」にも張られています。


『天網恢々疎にして漏らさず』という古くからの言葉があります。

『恢々(かいかい)』は広いこと、『疎(そ)』は(網の目が)粗いことで、“広く天に張り巡らされた網は、目は粗いものの決して悪を見逃さない” という意味です。


しかし現実問題、世の中には表沙汰にならない悪事・悪人が数多く存在することは間違いなく、残念ながら『この世の天網』には「漏れ」が多いと見なさざるを得ません。

それに対し、『あの世の天網』は完璧で「漏れ」が全く無いことは、古来、洋の東西を問わず、人々に広く信じられて来たところです。


人は「この世」で生を終えますと、『魂』は肉体から離れ「あの世」へ戻って行きますが、その最初の入り口で待ち構えているのが『あの世の天網』です。

『あの世の天網』は、目の前の『魂』の今世(こんぜ)の生きざまを一瞬のうちにあぶり出し、悪事・悪行が隠されている場合は、即刻地獄送りとなります。

「この世」では、何とかうまく『天網』をすり抜けて来た悪人は、ことそこに至ってようやく『天網恢々疎にして漏らさず』を身にしみて感じ、激しく後悔することになりますが、正に後悔先に立たずです。


“「この世」と「あの世」は一体” と捉えてみますと、“『天網』に「漏れ」は無く、世の中は厳正、悪いことをすれば必ず天罰を受ける” と私は確信しています。


      (上記のように私は、『魂』というものの存在を信じており、
       『魂』は、「この世」と「あの世」を往還・輪廻転生すると
       考えています。
       この点、やや詳しくは以下をご参照頂きたいと思います)

         Vol.21 “「この世」と「あの世」
            ——魂のこと、輪廻転生のこと“

 
         Vol.57“「この世」と「あの世」(その3)
           ーー“「この世」と「あの世」はひとつながり”
                という考え方を再び!“


さて、今回の「森友学園事件」を見るにつけ、私は、“『この世の天網』も意外に「漏れ」が無い!!” と久々に感じ入っているところです。

この事件がマスメディアで初めて報じられてから既に2ヶ月半、この間に問題・疑惑はあちこちに拡散した為に、今や事件の本質がかなりボヤけてきていますが、疑惑の本筋は飽くまでも財務省による極めて不透明・不可解な国有地売却です。

そしてその疑惑は、今から1年前、問題の小学校の建設現場を通りかかった一人の地元市会議員が、そこに張られていた児童募集ポスターに目を留めたことをきっかけに浮上したものであり、私はそこに『この世の天網』を強く感じる次第です。


そのあたり詳しくは、去る3月16日付けの日刊ゲンダイ  “注目の人 直撃インビュー”(下記) をお読み頂きたいと思いますが、以下はインタビュー中の特に注目すべき発言です。

1年近くにわたり、地道に丹念に疑惑を追求され、見事に『この世の天網』役を果たされた木村真豊中市議には、心から敬意を表させて頂きます。


——こんな右翼学校ができるのはたまらん、と思って調べ始めたわけですが、
  別の学校法人だったら調べていなかったかもしれません。
  ひょっとして、今回の森友のような類いの話は全国にたくさんある
  のではないか。

——財務官僚が独断でやるはずもなく、何らかの政治家の関与があったと
  思います。
  安倍政権のかなり中枢にちかい部分が直接的に関与していたのでは
  ないかと強く疑っています。

——忖度のレベルをはるかに超えた、ほぼ圧力に近いものがあったのでは
   ないかと推測しています。


        注目の人 直撃インタビュー
   “森友問題を最初に追求 木村真市議が語った「疑惑の端緒」”


さてこの疑惑、上記木村市議はじめ豊中市民ら230人は、財務省近畿財務局職員を背任罪で告発していましたが、大阪地検特捜部は過日これを正式に受理、今や彼等が『この世の天網』の具体的な役割を担っています。

大阪地検特捜部にとっては、信頼回復の絶好のチャンスであり、くれぐれも「漏れ」の無いよう、威信をかけた厳正一途な捜査を強く求めたいと思います。


一方、安倍首相夫人を含め本疑惑の当事者・関係者の方々に対しては、『あの世の天網』には決して「漏れ」が無いことをしかと認識され、包み隠し無く、『この世の天網』に率先して身をさらすことを強くお勧め致します。

「あの世」の入り口で深く後悔する事態、そしてその先にある惨劇を免れるために。

                              (完)
                                     

2017年04月23日

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