Vol.184 北朝鮮問題:「『永世中立・非核』の統一国家樹立」で、             朝鮮民族内(南北間)完全意思統一を! 、

[その他政治・社会分野]

北朝鮮の暴挙が一向に止まりません。

「挑発と制裁のスパイラル」は益々拡大し、このままでは、南北に分断させられた7千5百万の人々の悲願ーーー『民族統一』ーーーは遠のく一方ですし、拉致問題の進展・解決もとても望めません。


朝鮮半島に二つの国家が誕生してから既に68年、朝鮮戦争休戦協定からでも63年。


「南北ベトナム」、「東西ドイツ」が既に過去のものとなった今、「南北朝鮮」は第二次世界大戦最大の未解決残滓であり、また、新たな戦争の火種でもあり、憂慮に堪えません。

加えて、今から71年前、一つ間違えばわが国が分断させられていたことを思う時、そしてそれ以前は、半島全体がわが国の植民地であったことを想起する時、先の見えない現状に対し何とも言えぬ深い感慨を禁じ得ません。

「北朝鮮に対し中ロを含む国際包囲網を一層強化することにより、金体制は遠からず崩壊し、韓国主導による南北統一が自ずと実現する」との見方もありますが、

「韓米同盟」の下、3万人近い米軍が駐留している韓国が、そのままの形で北を支配することを、即ち、韓国が中ロ両国と直接国境を接するような事態となることを、両国が簡単に受け容れるとはとても思えず、「南による支配・統一」は現実問題としては起こり得ないと私は考えています。

同様に、「北による支配・統一」もまた非現実的と言えます。


つまり、『分断解消・民族統一』は、それが南によるものであれ北によるものであれ、とても一筋縄ではいかず、万一強行されれば破滅的な結果に繋がりかねないことが十分想定されます。

それに引き替え現状は、「一触即発の緊張状態」にはあるものの、「嵐の前の静けさ」的な一応の安定があるだけに、暴発さえしなければ、米中日ロの4カ国(6カ国協議メンバー)にとっては、事態が「変に動く」よりは「まだまし」といった状況と言えます。
(わが国政権にとっては、拉致問題の進展は期待出来ぬものの、憲法9条の解釈変更・新安保法制には極めて好都合な外部要因でもあります)


従ってこのままでは『分断の固定化・恒久化』となり、民族統一もまた『悲願の固定化・恒久化』となって進まず、もちろん拉致問題解決も先送りとなることが容易に想像出来ます。


そういった状況下、この膠着状態を好転させる唯一の道はーーーユートピア(夢物語)的ではありますがーーー朝鮮半島にスイスやオーストリアのような「『永世中立』の統一国家」を樹立することであろうと考えています。


「永世中立国」には十分な自衛戦力の保持が実質的に義務づけられていますが、「核戦力」や「外国軍」は論外故、目指すべきは「『永世中立・非核』の統一国家」であり、北の核の廃棄と米軍の南からの撤収は必須条件となります。

この場合、米中日ロの4カ国には、「中立保障国」になってもらう必要がありますが、上記の如く彼等には膠着状態の現状に一定のメリットがあるだけに、事態を進める為には、朝鮮民族内(南北間)で「『永世中立・非核』の統一国家樹立」について一糸乱れぬ強固な意思の統一と高揚があることが必要不可欠と言えます。


『統一国家』をどのような政治経済体制で運営するか?
『統一のコスト』は誰がどのように負担するか?  等々、前途には様々な難しい課題が待ち受けていますが、私は6カ国が『永世中立統一国家を創る』という一点で、ぶれずに一枚岩でまとまっている限り、道は自ずと開けてくると考えています。


日本人の血が半分流れている「EUの父」、リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー伯爵(1894〜1972)は、次のような有名な言葉を残しています。

      “すべての偉大な歴史的事実は、ユートピアとして始まり、
      現実として終わった。“

朝鮮半島の『民族統一と恒久平和』を成し遂げる為に、そしてそれを起点として東アジア全域の恒久平和を構想する為に、先ずは朝鮮民族の方々の叡智と行動を大いに期待致します。

米中日ロ4カ国には、ユートピア実現に向け、長期的・大局的見地に立った支援と協力を強く求めたいと思います。


         (尚、クーデンホーフ=カレルギー伯爵につきましては、
          4年前、EUがノーベル平和賞を受賞したことを受けて
          記しました、

         Vol.133 「日・中・韓・北朝鮮」と「独・仏 そしてEU」

          をご参照頂きたいと思います)

                              (完)

2016年10月12日

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