Vol.157 この世は6Kで!  ———もう一つの “6Kライフ” のことーーー

[「この世」シリーズ]

『イクメンで行こう!』の著者で、ダイバーシティ・コンサルタントの渥美由喜さん(東レ経営研究所ダイバーシティ&ワークライフバランス研究部長)は、ご自身の実体験を基に、“6Kライフ” を提唱されています。


渥美さんの「6K」は、社・育て・事・護・護・ども会の6つのKで、家庭人・地域人・職業人という『市民の三面性』を座右の銘とされている由です。


常人にはなかなか真似の出来ない先見性溢れる生き方と言えますが、ご本人によれば、6つのKは一つずつ増えてきたので、徐々に慣れてきたとのことです。

渥美さんのような方が増え、“6Kライフ” があたり前になってくれば、わが国も革命的に変わって行くものと大いに期待をしています。

さてKの中身は全く異なるものの、私もこの場で、10年前に「3K」を提唱し、5年前には一つ増やして “この世は4K” と記したところですが、この際、渥美さんにあやかってKをあと二つ増やし、“この世は6Kで!” に改めたいと思います。

いわばもう一つの “6Kライフ” といったところですが、以下が私の6つのKです。

(1)「謙虚」・「感謝」・「寛容」の3K


それぞれの意味合いは、Vol.10“この世は《謙感寛》の3Kで” をご覧頂きたいと思いますが、この三つについて今私は次の様に感じています。

  ——究極の「謙虚」は、人間が再び大自然と一体化した時にのみ取り戻せる。

  ——不運・逆境への「感謝」は、それらをはね返す力をもたらす。

  ——「寛容」は、捨て身の覚悟を必要とする。


(2)4番目のKは「感動」


Vol.87“この世は「感動」” をご参照下さい。

『物の時代』から『心の時代』に移行するなか、心のときめき・豊かさを、いかに日常のなかに見つけ出して行くか、作り出して行くかが死活的に重要になりつつあります。

“21世紀のキーワードは「感動」” という思いを益々強めています。


(3)新たな二つのK・・・一つ目は「簡素」


シンプルライフの勧めです。

ヨガの世界には、“欲をち、無駄をて、執着かられる” ための修行として断行・捨行・離行という三つの行法があり、その目指す先が『簡素な生活——シンプルライフ』と言えます。


今の時代を象徴する言葉に、『豊かさのなかの貧困(Poverty amidst Affluence)』がありますが、これからは『簡素のなかの豊かさ』を求める時代になると信じています。
 
5番目のKは、「簡素」です。


(4)最後のKは「苦諦(くたい)」


「苦諦」とは、『四諦(したい)——4つの真理——』という原始仏教の教えのなかの一つで、“この世は苦しみに満ち満ちている、この世の本質は苦しみである” という真理のことです。

虚・謝・容・動・素の5Kを実践し、清く正しく生きる、、、、、そうすれば苦しみは無くなり全てうまく行くかと言えば、実はさにあらず、、、、、『四苦八苦』という言葉通り、私たちの苦しみはどこ迄行っても無くなることはありません。


     (『四苦八苦』に関しましては、Vol.6 “この世は修行” を
      ご覧頂ければと思います)


Vol.47“この世の「四諦」” に記しました様に、お釈迦様は苦しみは煩悩を消し去れば無くなると考えられ、いかにして煩悩を滅するかを説かれていますが、その達成は凡人には至難と言えます。

お釈迦様の教えに従って煩悩を少しでも小さくすべく励む一方で、“苦しみが無くなることはない” という絶望的に哀しい真理も素直に受け容れ、絶望と哀しみを自分のなかで深め、聖めて行くこともまた重要と考えています。

私の6Kの締めは「苦諦」です。


大乗仏教に『煩悩即菩提』という言葉がありますが、私はそれを『苦あればこそ悟りが得られる』と解釈しています。

     この世は6Kで!   6Kで悟りを!

                             (完)

2014年09月01日

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