Vol.135 「よくぞこれほど、、、」  ———総選挙結果に思う

[その他政治・社会分野]

12月16日(日)の衆院選は、ご承知のような結果となりました。

事前の厳しい予想を更に上回る『リベラル総崩れ』に、暗澹たる思いです。


さて、標題の「よくぞこれほど、、、、、」は、数学者藤原正彦先生の5年前の次の名台詞を借用したものです。

    “この10年、とりわけ小泉政権以降の7年間を一言で評すると、
    「よくぞこれほど祖国日本の国柄を壊してくれた」である。“
   
         (文藝春秋2007年12月号「教養立国ニッポン」)

それに倣って、民主党政権三代目野田首相のこの1年間を一言で評しますと、

    「よくぞこれほど質・量ともに民主党を壊してくれた」

であると言えます。


ジャーナリスト高野孟さんは野田首相のことを、

   “保守側から送り込まれた「トロイの木馬」か?”

と述べておられますが、言い得て妙です。


江戸時代の川柳に、“売り家と唐様で書く三代目” がありますが、民主党政権ではさしずめ、

   “リベラルを「属米」と詠む三代目”

といったところでしょうか。


もちろん初代鳩山、二代目菅の両首相にも大きな責任があることは論を俟ちませんが、三代目野田首相は、民主党からその本質である『リベラルの香り』を消してしまったという点で、罪状は大きく異なると考えています。

ことは代表辞任で済む話しでは無く、民主党の解党的出直しの為にも野田首相はこの際、潔く議員辞職すべしと思っています。

次の党代表は来る22日(土)に選出される由ですが、自らのアイデンティティーを喪失してしまった今、民主党再建は並大抵ではないと思われます。

加えて、これまでのパターンである、「衆院選大勝の次の参院選では、必ず揺り戻しが来る」は、来夏の参院選では現出しないどころか、維新・みんなの伸張により、むしろ保守化・右傾化が更に進むのではないかと案じています。

『リベラル受難の時代』が今後またかなり長期間続くことを覚悟せざるを得ぬと感じているところです。
                           


    (尚、野田首相に関しましては、本年6月の大飯原発再稼働決定と
     消費税増税法案衆院可決を受け、“鈍牛のこれ以上の盲進はなんとか
     食い止める必要がある“ と、7月初めに記させて頂きましたが、

      —Vol.128 “「決められない政治」と「遮二無二決める政治」
        ———『いつ、どのように』決めるか、がポイント!“

     その後尖閣国有化決断、更には党内大反対を振り切っての、あの
     タイミングでの解散決断と、まさに“鈍牛盲進し自爆” という
     感じです)

                             (完)  

2012年12月18日

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