Vol.128 「決められない政治」と「遮二無二決める政治」     ———『いつ、どのように』決めるか、がポイント!             

[その他政治・社会分野]

「決められない政治」、「政局ばかりの政治」に対する国民の不満・怒りが鬱積し、それに伴う既成政党離れの鮮明化と第三極待望論の広がりを受け、政府与党内あるいは野党内にも、『ともあれ決めよう!』、『とにかく前へ進めよう!』という気運が強まってきているように感じます。

一見望ましい動きのように見えますが、しかし肝心なことは、“何を、『いつ(When)、どのように(How)』決めるか”であり、”When と How” を軽視し、「とにかく決める」ことを最優先するような政治は、独裁と変わるところが無く、将来に禍根を残すと考えます。

先月6月は、上旬に野田首相による大飯原発再稼働の決定があり、下旬には消費税増税法案の衆議院通過という、二つの極めて大きな出来事がありましたが、私はそのいずれもが、“When と How” を間違えた、拙速で正統性を欠く決定・法案と考えています。


再稼働問題については、日を追うごとに大規模化している総理官邸前の未曾有の「金曜夜デモ」が、この決定の不当性を端的に象徴しており、一方、消費税増税法案は、「政権党分裂」が不当性の象徴と言えます。

『もはや野田佳彦首相の下での民主党は、政権交代を成し遂げた民主党では無い』との小沢元代表の離党宣言が、あながち「引かれ者の小唄」とは言い切れぬところに、現下の問題が凝縮していると考えています。

野田首相に関しましては、私はこの場に今年3月、

     “自民党もびっくりの属米路線と増税強行路線を鈍牛のように
     突き進んでおり、政権の前途は大波乱含み、、、、、“

と記しましたが、昨今の首相は、自らの「決断」にひとり高揚し、陶酔しているように見受けられます。


しかし、眼前にはオスプレイ配備問題・領土問題・TPP等、極めてセンシティブな重要課題が控えているだけに、鈍牛のこれ以上の盲進はなんとか食い止める必要があると思っているところです。

                         (完)

2012年07月08日

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