Vol.127 『恋の蛍 山崎富栄と太宰治』文庫本発行!               ーーー私事がらみですが、、、

[その他スピリチュアル分野]

2010年・第29回新田次郎文学賞に輝いた名著『恋の蛍 山崎富栄と太宰治』(松本侑子著、2009年10月初版発行、光文社)が、去る5月20日光文社文庫として発行されました。


この評伝小説は、「玉川上水心中」で結末を迎える太宰治と山崎富栄の生涯を、富栄の側にも対等な光と慈愛を注ぎつつ描かれた大作で、著者松本侑子さんの徹底した取材と検証が全篇を貫いています。


実はその文庫本の、加筆訂正されたマニラの場面に、私の亡父篠田昌忠が数ページに亘り実名で登場しています。

以下は、著者 “文庫本あとがき” のなかの、その経緯に触れた部分です。


     “さて、単行本『恋の蛍』によせて、ある読者の方から、おたよりを
     いただきました。
     その方の父上は、戦前の三井物産に勤め、富栄の夫、奥名修一の
     上司だったという内容でした。

     職員録をみると、確かに父上と修一は、東京本店とマニラ支店で、
     上司と部下の間柄です。

     お会いしてお話をうかがうと、二人が家族ぐるみで親しかったこと、
     どちらもマニラで徴兵されてバギオ付近で戦没したこと、
     また戦前の三井財閥、マニラ支店長と社員の暮らしについて、
     多くを教わりました。
     そこで文庫化に際し、修一のマニラ転勤の場面を加筆訂正しました。”
     
              

『恋の蛍』によってつまびらかになりました何とも不思議なご縁に関しましては、以下の二つのエントリーに記させて頂いた通りですが、
今回こうして亡父が、栄えある新田次郎文学賞受賞作のなかで実に67年ぶりに生き生きと蘇りましたことは、私ども遺族には望外の感激であり、無上の供養と思っているところです。


著者松本侑子さんには、この場を借りて改めて厚く御礼を申し上げますと共に、引き続き一層のご活躍・ご健筆をお祈り申し上げる次第です。


      Vol.94 “『恋の蛍 山崎富栄と太宰治』にからんで
           ——三井物産マニラ支店のことなど、私事ですが、、、“

                      (2010年4月)

      Vol.113 『恋の蛍 山崎富栄と太宰治』にからんで(続)
           ——「文学の力」について、再び私事ですが、、、“

                      (2011年8月)

                             (完)

2012年06月03日

≪ ”脱「金融依存資本主義」” もまた急務!                               ーー佐藤尊徳客員研究員 | TOP PAGE | Vol.128 「決められない政治」と「遮二無二決める政治」     ———『いつ、どのように』決めるか、がポイント!              ≫