Vol.125 現時点での大飯原発再稼働要請に思う                         —————これまた歴史的愚挙!

[その他政治・社会分野]

枝野経産大臣は去る4月14日、福井県西川知事を訪ね、大飯3・4号機の安全性は確保されていると説明した上、電力需給面での必要性を訴え再稼働への理解と協力を要請されましたが、

それに続き、本4月23日、牧野経産副大臣が京都・滋賀両知事に対しても同様の要請を行った由です。


これに対し、先の西川知事に続き、山田・嘉田両知事も慎重姿勢を示された由ですが、至極当然と感じています。

現時点での再稼働要請は明らかに時期尚早であり、時間と労力の無駄であるばかりか、国民の政府に対する信頼を自ら貶める自殺行為であると考えます。


     (尚、本件に関し、日本弁護士連合会は4月20日付けで、
      再稼働に反対する会長声明を出しています。

      全文はこちらをご覧下さい)

      

さて、私は先月始めのこの場に “沖縄普天間問題、「辺野古固執」は歴史的愚挙!——野田首相は現実を直視し、対米交渉開始を!!” と題する思いを記させて頂きましたが、今この時点での地元への再稼働要請はやはり歴史的愚挙と感じています。

一体なぜ野田内閣は歴史的愚挙を重ねるのか?

霞ヶ関へのグリップが効かなくなっていることもあるでしょうし、普天間・原発共にアメリカからの直接・間接の強いプレッシャーがあることも容易に想像出来ます。


そこで問われるのが、「リーダーの資質」です。

このことに関し、私が師と仰ぐ梅原猛先生は、リーダーには7つの条件が必要と言われましたが、その一つが、『冷徹な理性』で、次のように述べておられます。


       “肉体化した理性をカンというのであろう。
       カンの鈍い人はリーダーの条件に欠けている“


野田首相について私は、上記普天間問題についてのエントリーのなかで、 “自民党もビックリの属米路線と増税強行路線を鈍牛の如く突き進んでおり、政権の前途は大波乱含み” と記しましたが、いよいよその感を深めています。

野田さんの人柄の良さは万人が認めるところですが、カンという点でリーダーとしては今ひとつということがはっきりしてきたような気がしています。


梅原先生の言われる7つの条件全ては求めぬまでも、相当程度を備えたリーダーの出現をここ数年来願ってきていますが、もはや現職国会議員のなかには候補者はいないのではないかと考えている昨今です。


       (梅原先生の7つの条件について詳しくは、
         Vol.76 ”リーダーの7つの条件” をご覧下さい)

                          (完)


2012年04月23日

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