Vol.115 『霊魂』のこと、『霊格』のことなど

[その他スピリチュアル分野]

『霊魂』という言葉・概念は、近代科学の世界には存在しません。

がしかし、『霊魂』はどの国語辞典にもちゃんと掲載されており、例えば大辞泉には次のように記されています。

 
   “肉体と別に、それだけで一つの実体をもち、肉体から遊離したり、
   死後も存続することが可能と考えられている非物質的な存在。
   魂。魂魄(こんぱく)。“


また大辞林でも、


   “肉体に宿ってそれを支配し、精神現象の根源となり、
   肉体が滅びても独立に存在することのできるもの。
   たましい。霊。“


と、ほぼ同様の説明がなされています。

『霊魂』(魂・魂魄)とは、私たちひとりひとりの「存在の本質」であり、「この世」と「あの世」とを何度も何度も行ったり来たり(輪廻転生)しているもの、

一方、「肉体」とは、『霊魂』が「この世」で乗る「生命を持った舟」のようなものと私は捉えています。

『霊魂』と「舟」は、文字通り一心同体となって、「この世」を過ごしますが、「舟」のエンジン(心臓)が止まり冷たくなりますと、『霊魂』はすうっと「舟」から離れ、「あの世」へ還って行きます。

この場合、その『霊魂』には、その「世」で見たり聞いたりしたことが全て刷り込まれていることは言う迄もありません。

さて、『霊魂』が乗る「舟」は人間に限らず、ある「世」では動物であったり、ある「世」では植物であったりもします。

人間の場合でも、ずっと男の「舟」に乗っていたのに、ある「世」では女の「舟」に乗ったり、またその逆もあります。
(因みに、最近はその状態をGIDーーGender Identity Disorder——「性同一障害」という病気と判定しています)

魅せられたように買ってしまった愛犬に、亡くなった母親の『霊魂』が乗っていたり、庭の赤いバラに早逝した妹の『霊魂』が乗っていたり、、、、、そういうことに気付き始めますと、生きとし生ける全てのものが限りなく尊く、また愛おしく思えてきます。


お釈迦様が『不殺生戒——殺すなかれーー』と説かれた真意が分かるような気がします。


       (『不殺生戒』につきましては、

        Vol.16 “「不殺生戒」を今あらためて”を、

        ご参照頂ければと思います)


ところで、『霊魂』にも「格」があり、それを『霊格』と呼びます。


『霊格』は国語辞典には掲載されていませんが、それは『霊魂』の何度にも亘る「この世」での生きざまによって決まってきている、極めて厳格でごまかしのきかないものです。

人は「この世」では、職業・地位・経済力などといった唯物的尺度によって、「格付け」がなされていますが、「あの世」ではそんな尺度は一切存在せず、あるのは『霊格』だけです。


「この世」で権勢をほしいままにしていた人でも、『霊格』が低過ぎれば「あの世」では地獄に住むことになりますし、逆に「この世」では市井の一介の主婦であった人が、「あの世」では高級霊として光り輝いていたりします。


げに恐ろしきは『霊格』であり、何とかして「格」を上げたいものですが、前述のようにそれは、これまでの数限りない輪廻転生を通じて決まってきているものに付き、「格付け変更」は、一朝一夕はおろか、一回や二回の「この世」では、なかなか出来るものではありません。


そのことを先ず冷静に認識し、しかし決してあきらめず、

   “「この世」は『霊格』向上に向けての修行の場”

と捉え、地道に「八正道」を実践し続けることが肝要と考えています。


        (「八正道」に関しましては、

         Vol.47 “この世の「四諦」”を、

         ご参照頂きたいと思います。

         また関連し、Vol.6  “この世は「修行」“ 
         もお読み頂ければと思います)
                               (完)

          

2011年10月11日

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