Vol.87 この世は「感動」

[「この世」シリーズ]

「感動」とは、

   “ある物事に深く感銘を受けて強く心を動かされること” (大辞泉)
      
   “美しいものやすばらしいことに接して強い印象を受け、
   心を奪われること“ (大辞林)     
                                です。
 


心に響く音楽を聴いて感動する、胸に迫る映画を観て感動する、夏の甲子園を見て
感動する、、、、、、「感動」は私たちの毎日を、そして人生を、心豊かなものにしてくれます。


裏を返せば、毎日を、そして人生を、心豊かに過ごすためには、「感動のタネ」を
見つければ良いことになりますが、それは、謙虚に耳を澄まし目をこらせば、
私たちの周りに沢山あることに気が付きます。
     
要は、私たちの気持ち次第と考えています。


幕末の歌人、橘曙覧(たちばなのあけみ、1812〜1868)は、
『楽しみは、、、』で始まる多くの歌を詠んでいますが、彼の言う、『楽しみ』は、正に「感動」そのものと言えます。

       楽しみは 庭に植えたる春秋の花のさかりに会える時々

       楽しみは 常に見慣れぬ鳥の来て軒遠からぬ樹に鳴きし時

       楽しみは 三人の子供すくすくと大きくなれる姿見る時

       楽しみは 心にかなう山水のあたり静かに見て歩く時

       楽しみは もの知り人に稀に会いていにしえ今を語り合う時

                     (漢字かな使いは筆者による)


「感動」は、政治にも企業経営にもあてはまります。

政治が人々に「感動」を与え、企業は従業員に「感動」を与えれば、社会も人も
心豊かになり、国はおのずと栄えると信じています。


フランスの作家で、ドゴール大統領時代、長く文化相も務めたアンドレ・マルロー
(1901〜1976)は、21世紀について次のように述べています。

        Le 21eme siecle sera spirituel, ou ne sera pas.

         “21世紀はスピリチュアルな世紀になるであろう、
         さもなくば、21世紀は存在しえないであろう“

    (尚、「スピリチュアル」に関しましては、Vol.46“「スピリチュアル」
とは?  ——その本来の意味、WHO のことなど“ 
をご参照下さい)


マルローのこの言葉を、私は、“過去3〜4世紀続いた「物の時代」を、「心の
時代」に変えなければ、人類は滅亡する” という警告と受け止めていますが、
マルローに 倣って、次のように言いたいと思います。

      “21世紀の政治家は、人々に「感動」を与えるであろう
      さもなくば、その国は存在しえないであろう“

       “21世紀の企業経営者は、従業員に「感動」を与えるであろう
       さもなくば、その企業は存在しえないであろう“


この世は「感動」、21世紀のキーワードの一つは「感動」であろうと考えています。

          (尚、私は、“「この世」シリーズ”の三番目に、
           “この世は《謙感寛》の3Kで”と記しましたが、
           これからはこれに「感動」を加え、“この世は4K” と
            言おうと思っています)

                               (完)

         

2009年10月20日

≪ Vol.86 オバマ大統領へのノーベル平和賞授与に思う         ーーーーーノルウェーのことなど  | TOP PAGE | Vol.88 改正臓器移植法に対する「日本宗教連盟」の声明文            ならびに【ノン・ドナーカード】のご紹介  ≫