これが日本最強内閣だ! —文藝春秋特集になぞらえて

[石井和希]

去る3月10日発売の「文藝春秋」4月号では、“これが日本最強内閣だ” と題し、
識者33名・政治記者84名のアンケートを踏まえ、堺屋太一・御厨貴・後藤謙次の三氏が、『日本最強内閣』を構想している(首相 奥田碩、官房長官 野中広務、総務大臣 橋本徹など)。


しかしその内閣は、文中にあるように蓋然性や国会議員でなければ首相になれないという規定を無視して選んだ『夢の最強内閣』である。


そこでこの場では、次の総選挙後の現実的な『最強内閣』を提示してみたい。

(前提) (1)次の総選挙では民主党中心政権への政権交代が実現する。
    (2)民主党小沢代表は、政権交代をより確実にする為に、現下の
       西松問題の帰趨如何に拘わらず総選挙前に率先して身を退く。
    (3) ポスト小沢の民主党は、代表・首相分離制を導入し以下の体制と
      なる。


            代表     菅 直人
            幹事長    岡田克也
            政調会長   前原誠司
            参院幹事長  直嶋正行

            首相     鳩山由紀夫


以下が次の総選挙後の『最強内閣』である。


(氏名の前の○は文藝春秋『夢の最強内閣』のメンバー、後の(*)は非国会議員を 示す。 右側は現麻生内閣のメンバー)


               最強内閣         麻生内閣

  首相           鳩山由紀夫        麻生太郎
  官房長官         亀井久興         河村建夫
    副長官        ○枝野幸男         松本 純
     “          江田憲司         鴻池祥肇
     “          藤原帰一(*)      漆間 厳(*)
  総務大臣         北川正恭(*)      鳩山邦夫
  法務大臣         亀井静香         森 英介
  外務大臣         ○寺島実郎(*)      中曽根弘文
  財務大臣         榊原英資(*)      与謝野馨
  金融担当         大塚耕平          “
  経済財政政策担当     藤井裕久          “
  文部科学大臣       山折哲雄(*)      塩谷 立
  厚生労働大臣       ○長妻 昭         舛添要一
  農林水産大臣       ○片山善博(*)      石破 茂
  経済産業大臣       平沼赳夫         二階俊博
  国土交通大臣       田中康夫         金子一義
  環境大臣         福島みずほ        斉藤鉄夫
  防衛大臣         仙石由人         浜田靖一
  国家公安委員長      野田佳彦         佐藤 勉
  行政改革・地方分権担当  ○渡辺喜美         甘利 明
  消費者行政担当      江川紹子(*)      野田聖子
  少子化対策担当      蓮舫           小渕優子
  貧困問題担当       湯浅 誠(*)        —


麻生内閣には、『夢の最強内閣』メンバーは一人も居ないのにひき替え、上記
『最強内閣』では、「夢」が5名も実現し民間人も8名入閣など、力量的にもまた新鮮さの点でも麻生内閣とは雲泥の開きがある。

5年半に及んだ「弱肉強食」の小泉内閣と、それに続く安倍・福田・麻生の「年替わり内閣」により、残念ながら自公政権は国民の信頼を完全に失い、国際的な信用も失墜してしまった。

この上は一日も早く政権交代を実現し、「友愛」を唱える新首相の下、『最強内閣』一丸となって、この未曾有の難局に対峙して欲しいものである。


キーワードは、【優しい政治の復活】、【日本の良さの再生】と考える。
 
                     石井和希(ジャーナリスト)

2009年03月15日

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