Vol.58 超党派議連「量刑制度を考える会」(仮称)に期待!

[死刑制度関連]

去る5月8日、森喜朗・古賀誠・鳩山由紀夫・亀井静香議員などの出席を得て、上記議員連盟の設立準備会合が開かれ、会長に加藤紘一議員を選出、5月中に設立総会を開催することが決定したとのことです。


この超党派議連は、【死刑】と【無期刑】との間の大きなすき間を埋める新しい量刑制度の創設を目指すもので、意見対立のある死刑存廃問題は議論の対象とせず、【終身刑】の創設か、【無期刑の仮釈放期間の延長】などを検討し、議員立法による年内の刑法改正を目指す由です。

加藤紘一会長の的確なリーダーシップの下、【終身刑】が早期に創設されることを切望するものです。

我が国の死刑制度問題に関しましては、廃止論者である私の思いをこれまで6回にわたり記させて頂きましたが、基本的な考え方は,Vol.5“死刑を廃止し、終身刑の新設を” で述べましたので、ご参照頂ければと思います。

Vol.37“「美しい国」なら死刑の廃止を” でやや詳しく記しましたように、世界の潮流は間違いなく死刑の廃止に向かっています。


昨年11月には、国連総会において、死刑の執行停止を求める決議も採択されています(vol.50 “国連委員会に於ける「死刑執行停止決議案」の採択に思うーー死刑廃止に向け今こそ政治のリーダーシップを!!”ご参照)


一方、我が国では、殺人事件のご遺族の方々が、テレビの前で、『犯人を絶対に許せない。命で償ってもらいたい。犯人を死刑にして欲しい』と、切々と、しかし堂々と訴えられるケースが増えてきております。


そういう訴えに対し、強い共感・共鳴を覚える国民が過半であることは間違い無いと感じています。


世論・国民感情が死刑の存続を強く求めている以上、政治がそれに逆らうことは容易では無いものと思われるだけに、死刑廃止議連(会長亀井静香議員)の【死刑廃止法案パッケージ】や、日弁連の【死刑執行停止法案】の早期成立は残念ながら極めて難しいと認めざるを得ません。


さすれば、死刑存廃問題は棚上げしたままで、なんらかの改善策を検討するという上記(新)議連のアプローチは、極めて賢明かつ現実的と考えられます。

死刑の廃止に賛成の人も反対の人も、この改正には異論はないものと確信しています。

おりしも来年の5月からは、裁判員制度がスタート致します。
それに十分間に合うよう刑法が改正されることを強く要望致します。
そして、終身刑の創設などを契機として、人々が、世界の潮流をも見据えながら、死刑制度について今一度考え始めることを夢見ています。


終わりに、ジョン・レノンのIMAGINEの一節を記し、この項を閉じさせて頂きます。

  You may say I’m a dreamer
   But I’m not the only one
   I hope someday you’ll join us
   And the world will live as one

                             (完)

2008年05月13日

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